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花粉症治療薬を自費にするって?
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    花粉症治療薬を自費にする案が出されていると。

     

    花粉症治療薬 市販薬と同じ効能なら全額自己負担 健保連が提言

     

    もうね、アホかと。

    そんなコメントしか出てこなかった。

     

    思わずあまり動きのないブログを書いてしまうほどに。
     

    パッと思いつくだけで

    ・皮膚科どうすんの

    ・治療の選択肢が減るよね

    ・より高い、保険の使える治療薬にシフトする可能性(患者主体、医師主体どちらも)

     

    花粉症のこと舐めすぎじゃないかな。

    ・パフォーマンス落ちる

    ・仕事杜撰になる

    花粉症がひどいのに仕事に出なきゃいけないときって、ものすごい不機嫌になるよね。2月から5月って基本引きこもってるし、自己研鑽も趣味も落ちるし、頭使うことやりたくない。薬使っててもそれなのに、絶対「薬高くなるなら治療しないでいいや」層が出てくるでしょ。日本の春のパフォーマンスが落ちるのではないだろうか。

    日本から花粉症がなくなれば、経済効果上がるんじゃないかと思ってる(花粉症関連の市場は落ちるか)。

     

    喫煙が病気と認められて保険適応となっている方が意味わからない。

     

    写真ではアレグラやクラリチンなんかが出ているけど、第一世代の抗ヒスタミン薬もアウトだよね。

    抗ヒスタミン薬を保険で使えなくなると、夜中に起きた蕁麻疹(内服でどうにかなりそうなレベル)とかどうすんの。

    ・飲み薬は病院で出せないから、明日薬局行って買ってね

    ・飲み薬は病院で出せないから、症状大したことないけど注射しとくわ

    ・飲み薬病院で出すと保険効かないから高くつくけど仕方ないよね

    あたりが選択肢だろうか。

     

    >健保連の幸野庄司理事は「財政が厳しくなる中で、一定の痛みを伴う改革が必要になっている」と述べました。

    「一定の痛みを伴う」のなら、3割負担を4割負担にするとかが妥当じゃない? 

    完全無料の生活保護患者から1%取るとか。

    花粉症患者をやり玉に挙げたのはなぜだろう。

     

    まずは医師会が止めているEPAやαーGIあたりのOTC化が先じゃないかな(他にもある?)。

    PPIだってLTRAだってOTCでよいでしょ。

    ただ、「保険で使えなくする」のではなく、「両方の選択肢」を持たせるべきでは。

    病院でもらった方が安く上がるから、というのなら、薬価を上げたらいかがか。

     

    かつて漢方薬でもやろうとして宙に浮いたんじゃなかったっけ。

    そんな試算をしている暇があるなら、スギを伐採なり改良なりして、根絶を目指してくれる方が嬉しい。

     

    支離滅裂としてきた。

    こんな決断を簡単にしたら、病院に来ても治療できない病気ができてしまう。

    それは薬局でなんとかしろ、というのなら、薬剤師も診断をしなければならなくなる。薬剤師が診断や処方をしていくことになる。薬剤師が活躍する場が増える。あれ、じゃあいいか。

     

    こっちの記事では、医師が以下のコメントを出しているが、

    > また高橋さんは「それよりも保険適用外にすべきは風邪薬だ」と指摘します。

    いやー、風邪薬すべて薬剤師に投げてくれたらいいけど、まず捌けないだろう。

    たとえば、ただの風邪なのか、インフルなのか、肺炎なのか、喘息なのか。薬剤師には判断できない。

    訓練を積んでいないというのもあるけど、判断するのに必要な設備もない。

    やるのなら単に保険外で病院が10割取るということになる。入院中に処方されたらそこだけ自費になるのか。

    こんなことはじめたら、次々でてきてエントロピーがどんどん増大しそう。

     

     

    まあ、数年前から言っているけど、花粉症根絶を公約に掲げて立候補する政治家がいたら、絶対に票を入れるということだ。

    | とみー(碧) | 薬剤師・薬学 | comments(0) | - |
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