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アンサングシンデレラ 第3話 医療原案メモ
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    最近、ハイスコアガールを見ている。ちゃんとアニメ見るのって氷菓以来かな。どっちも原作読んでから見てるので、筋は知ってるんだけど。EDの「放課後ディストラクション」を気に入って、PHSの着信にしようとAメロまで打ち込んでみた。

    ハルチカも京アニがやってくれたら見てたと思うんだけど。

     

    てことで、第3話の医療原案メモ、どうぞ。

     

    第3話は救急のお話。

    編集さんから救急の話にしたい、と言われて、あれとあれの相互作用で困っちゃう話なら薬剤師が解くミステリっぽくていいんじゃなーい、と軽く提案して通ったのだが、振り返ってみると、CPAや中毒で呼ばれた経験はあるんだけど、アナフィラキシーって経験なくて、かなり調べる羽目になった。そもそも薬理学が苦手なのもいかん。

     

    ところで、救急で薬剤師を呼ぶ病院、ってどのくらいあるんだろう。

    数ヵ所病院回ってる自分の経験でも少ないんだけど。

     

    さて、漫画ではみどりと瀬野が休日出勤中という設定になっている。

    「土日出勤の代休、薬剤師は出ないんですよ。それに、日直や当直って、出勤扱いじゃなくて、いわゆるオンコールに近い扱いなんですよねー。呼ばれる回数半端ないオンコールですねー」と編集さんと話して、導入部分がこんな流れになっております。

     

     


    病院によりけりだけど、私が今所属している病院は、朝8時半から翌12時まで27.5時間縛りで2日勤務になっている。17時15分から翌8時半は、働いた分だけ時間外勤務になるという不思議なルールなんだよね。そして、土日にかかっても代休はない。つまり、土曜日に当直したらおのずと12連勤になる。いやこれ、小学校とか中学校で教員が当直してるのと同じ扱いではないのか。教員も部活で休日出勤してる話はよく聞くけどさ。

    病院の薬局なんて、0時過ぎまで普通に電話鳴るし、看護師来るし、外来患者が来れば対応するし。

    翌昼までという勤務でなくても、朝から翌朝まで、という勤務体系のところは多い。2交代や3交代の整備が進んでいる看護師と違って、薬剤師は下手したら完徹して、ぼんやりした頭で調剤してる。もしくはやっと仮眠したところをたたき起こされた頭で仕事してる。午前3時に調剤してる薬剤師は、前日の朝8時からずっと働いてる薬剤師だから、間違える可能性、かなり高い。そして、時間外は完全にソロで働かせている施設も多い。つまりダブルチェックはできていない。

    出された薬が間違っていないか、その場でちゃんと確認しよう

    夜中に総合病院に来る人は覚えておいてね。

     

    思わず漫画から逸れてしまった。戻そう。

     

    眠いに決まってんだよ、つうことで、スーパー薬剤師の瀬野さんが文句言ってる。

    そんななか、「瀬野と豊中の会話を考えてくれ。みどりが入れないような話題で」と編集さんの要望で、Rhマイナスの妊婦が子供を産むときのあれやこれやを会話にしてみた。

    知らん人も多いよね、これ。私も病院勤めはじめてから知ったくらいだから偉そうなこと言えないんだけど。原理は抗原抗体反応だから、高校生物の延長で知っている人もいるかも。

    興味ある人はここら辺がわかりやすいのでどうぞ。RHマイナスの女子と、その旦那は知っておくべき。

    http://www.city.hachinohe.aomori.jp/index.cfm/25,47748,112,128,html

     

    つぎ。

     

    荒井さん、よくぞこのセリフを書いてくれた。ちなみに私は全然かかわってないコマだが、気に入ったので感想書いておく。

    薬剤師、って、「医療者」じゃなくて、「会社員」って臭いがする人もまだまだいる。

    日本は「一つの会社を勤め上げる」のが美徳みたいなところがあるよね。薬剤師もそんな感じがする。ところが、医師、看護師はそうでもない。「医師」や「看護師」を続けていることが重要になっている。

    医師は医局に属する人が多いから、若いうちにばんばんいろんな病院を回されて、いろんな経験をする。でも薬剤師はひとつの組織に縛られる(履歴書にいろんな会社が書いてある人なんて再就職できないよ、と脅されるし、実際にそういう世界だし)。そりゃ社会人になってから、医師と開きが出るよね。

     

    薬剤師だって、違う病院に行けば、調剤ひとつとっても違うやり方や考え方があって、改善点や疑問点なんかたくさん出るけど、「いままでこれでやってきて悪いところないのに何がいけないの」みたいな人もいるわけで、調剤室に引きこもっていた時代の名残なのか、患者を見ずに薬と紙だけ見て判断したりする。

    それって、そろそろ機械で出来そうだよね。むしろ機械に判断任せた方が、禁忌や処方量オーバーなんかは安心できる。

    「いる意味あるんだかないんだかわかんない薬剤師が多い」ってセリフは、現場の薬剤師たち(とくに上の方々)に噛みしめてほしい。

    6年制になってだいぶ医療者寄りにはなってきたと思うが、現場にいる上の人が「会社員」や「公務員」の考えだと、ノルマこなしてルーチン回してはい終わり、それの何が悪いの? ってなってしまう。豊中が「なにも考えず、杓子定規な仕事するだけ」って、言ってるけど、きっと昔はそれでよかったし、ずっとそう思われてたんだろうね。

     

    もうひとつ。

    心臓マッサージ。

    頭の中でテンポ100近い曲を流すとよいよ。

    はじめ、「もしもしかめよ」を流すとよい、と習ったんだけど、私の浦島太郎はテンポ120くらいだったので、もっぱらアンパンマンマーチでやっている。

    豊中が「スピッツのチェリー」と言っているが、これで年齢を推測させるといった伏線があるのだろうか(まさか)。

     

    てなところで、薬剤師として役に立ったエピソードになったかなあ。

    ハクと刈谷がコンビだったときにこの患者が来たらどうなっていただろうと想像してみたが、刈谷が冷静に分析してハクを走らせる画が見えた。

    が、それじゃおもしろくないから、うろたえる刈谷を冷静に制御するハク、という場面を荒井さんに描いてもらいたい。

     

    | とみー(碧) | アンサングシンデレラ | comments(0) | - |
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