無料ブログ作成サービス JUGEM
←prev entry Top next entry→
小児神経、困った症例〜の勉強会メモ
0
    季節外れのインフルにかかって、現在外出禁止期間だよ。
    ちうことで、いろいろやっておかねばならないことを処理している。
    で、先日出てきた医師向けの学術講演会メモを転記しておく。個人メモなので全部鵜呑みにしないでね。
    ---
    ■熱性痙攣後の解熱剤使用について
    ・解熱剤使用しても、痙攣の発作減にはつながらない
    ・解熱剤が切れて再発熱したときの痙攣発作増にはつながらない
    →使っても使わなくても変わらない

    熱が上がるときに痙攣が起きやすい→熱を上げたり下げたりすると痙攣するかも、と覚えていたので意外ではあった。
    まあ、医者も熱性痙攣のときに、解熱の坐薬はあまり出さないんだけど。

    ■発熱時、痙攣既往のある患者に対して
    ・抗ヒスタミン薬、テオフィリンは推奨されない→痙攣発作時間を延長する可能性あり
    ・抗ヒスタミンの副作用はメーカーの報告より多い。傾眠、過活動、痙攣……。6歳以下、特に2歳以下では投与を避ける

    いまどきテオフィリンを出す医者は減ったけど、抗ヒスはまだまだ出す人多い。
    わかってる人はペリアクチンなんか全然使わずムコダイン一本なんだが、母親に「鼻水が……」ってうるさく言われると出しちゃうのかもな。あと耳鼻科医。

    ■LEV(レベチラセタム)の副作用について(167例中)
    ・傾眠、眠気9
    ・精神症状(不穏、いらいら、落ち着きがない……)5 →初期投与で起こったことあり。熱性痙攣などの既往ある患者のほうが出やすい
    ・部分発作に効きやすい印象(40%くらい)

    さて、メモがあやふやになってきたが、割と新しめの薬、イーケプラについて。セッティングが大塚だったから特集されたんだろうが、精神症状という、眠気と逆症状が出るとは(っていうか講師はそっちを重視して喋っていた)。既往を見て痙攣あったら注意しておこう。

    ■てんかんではなかった症例
    ・8歳 足を強くぶつけたあと意識消失
    ・採血時 意識消失(年齢メモなし)
    ・16歳 担任が指の怪我の話をしているときに意識消失
    →てんかん診断にてVPA開始
    →てんかんではなく、神経調節性失神であった。心臓を守ろうとして徐脈や血圧低下が起こり失神する。採血前や心因性によっても起こる。
    ・治療は非薬物治療となる。前兆を感じたら、しゃがみこんだり横になったりすることが効果的。採血は横になって行うとよい。

    神経調節性失神について詳しいページだが、一回読んだくらいでは理解できなかった。
    以前てんかんセンターでの勉強会でも、てんかんでなかった症例(低血糖)があったが、このあたりミステリーの種になりそうだな、と思ってしまう。

    ■急性脳症にステロイドは有効か→効く場合もある
    この一行だけメモ。たぶんCTとかよくわかんなかったので、話についていけなかったのだろう。

    ■タミフルと精神神経症状→関連する
    ・幹細胞移植を受けたAPL(急性前骨髄球性白血病)患者に2倍量のタミフルを投与→不穏→投与中止で改善
    ・15歳女性。タミフル投与後に神経症状。ジアゼパム投与で一時的(30分〜1時間)に改善した。効果が切れるとまた神経症状が出る。リスペリドンは無効だった。→タミフルは条件によって血中濃度が上がり、神経症状を起こしうるといえる

    ノイラミニダーゼ阻害はやっぱり注意しておいた方が良さそう、という症例。
    暴れるのは熱せん妄と思っていたが、どうやらそれだけではないのかもしれない。10代では代謝物の半減期なんかが長いのかもしれない。いつかの中毒学会では、飛び降りちゃった子の脳から代謝物は出なかった、と報告されていたが。
    何が悪さをしているのかよくわからないが、注意喚起はしていた方がよさそうだ。症例や研究が待たれる。

     
    | とみー(碧) | 薬剤師 | comments(0) | - |
    Comment
    name:
    email:
    url:
    comments: